本文へスキップ

愛され 親しまれ 信頼されるJA

のらぼう菜豆知識

 食味の良さをF1野菜に取り入れようと、昭和40年代から多くの種苗会社が交配試験を行っていますが、まだどこも成功していません。
 アブラナ科野菜には通常自家不和合性という自分の花粉では種が実らない性質があり、これを利用して交配種を作るのですが、この性質が無くて自分の雄しべの花粉で雌しべが受粉してしまうため、雑種ができにくいということです。
 この特殊な西洋油菜(神奈川県農業技術センターの調査で、「のらぼう」の染色体数はn=19という西洋ナタネと同じ複二倍体であることが判明している)は、明治開国以前に渡来した不思議な洋菜なのです。
 他と交配しないアブラナ科野菜という「のらぼう」の不思議な性質は、自家採種に適しているということであり、今、全国で危惧されている、遺伝子組み換えの西洋ナタネの自生化による花粉汚染にも染まりにくいということです。